運命を変えるために、幻界を旅するワタル。ヴィジョンはその多様な姿を少年に見せつける。美しい風景や賑わう街、けれど、そんな幻界にも種族差別などの、目にしたくないものも同時に存在していた。
幻界の姿は旅人によって変わる。その言葉の真意とは。
そして、世界を保つためにヒト柱を選出する「ハルネラ」がはじまる。その中でワタルが選ぶ道とは。
中巻になって、物語の舞台は現実から幻界へと。ファンタジー色溢れるヴィジョンの姿。そしてそこに登場する様々な人々。
宝玉を集める過程は、本文中で何度も触れられているように、まさしくRPGのようだなあ、とはじめは思っていたのですが、肝心なのはそんなことではなくて、その過程を経て成長していくワタルが描かれていることなのだ、ということに読んでいてようやく気づかされました。2回目に現実の世界に戻るシーンがまさにそれですね。
「ハルネラ」と、ワタルの決断。ラストの下巻はシリアスになりそうですが楽しみです。
不覚にも泣いてしまった。
宮部みゆきという人物は、兎角、人間を書くのがうまいと思う。
十一歳の少年の心は非情にリアルで、誰しもが経験する思いを綴っている。
オトナの不条理に巻き込まれ、それでももがこうとする主人公「ワタル」
こんなのは、運命変えてやる
そう、決意し少年は自ら運命に立ち向かうために立ち上がる。
新たな世界。新たな諍い
仲間との、大切なもの
子供…小・中・高世代にぜひ、読んでもらいたいと思える作品でした。
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